2017年11月20日月曜日

11/28 ピースアクション連続講座vol.2

話題提供
奥山恵さん
(児童書専門店 ハックルベリーブックス店長、児童文学者)

「町の本屋さんの発信」
子どもの本で考える、平和・憲法・人権


日時
11月28日(火曜日)
13:30−15:30

場所
けやきプラザ8F南近隣センター第1会議室
(我孫子駅南口2分)


参加費(お茶代)
200円
「おはなしのピースウォーク」シリーズが出版されたのは2006年、
イラク戦争の最中、自衛隊の海外派兵が始まっていました。
文学者だからできることは?と
児童文学者、絵本作家、詩人、画家たちが協力して実現した出版でした。

それから10年
長編シリーズ「文学のピースウォーク」が出されたのは2016年、
集団的自衛権を認める法律が成立した翌年です。

子どもたちが戦争のことを知る、考える。
大切そうだけど、どのように?
その難しさは変わらないように思います。
子どもの本と長く関わってこられた奥山さんのお話を聞きながら考えてみよう
そんな企画です。

主催
ピースアクション我孫子
peaceactiona@gmail.com
参加人数を把握したいので、事前にお申し込みをいただけますよう、お願いいたします。



2017年10月24日火曜日

10/27(金)連続講座 vol.1 のご案内


〈草の根から 民主主義を。〉

ー参加型の開発事業の経験に照らして日本の市民運動/活動のあり方を考えなおすー


10月27日(金)
13:30−15:30
(旧エスパ3F)市民プラザ・和室


民主主義って?
それは私たちの日々の中で何を指すの? 
民主主義がいいの? どうして? 
政治参加って? 
投票・デモ・署名 etc.だけじゃない。
身近な⼈と「政治」を話すことも。
外交・社会保障・経済政策etc.  
専門的な議論がもっとリアルに機能する為にも、
市民の思い・願い・題題がちゃんと届けられるように。
こんな⽣き方・暮らし方をしたい、どうしたらいい?と語り合うこと。
互いに聴く・違う考えを相⼿に伝える。既にしていることの延長線上にある「政治」。
定義を知るのではなくて、
「市民活動」(そして私的な日々の営み)を振り返りながら、
「民主主義」を実践することについて理解を深めたくて企画した、
参加型のワークショップです。


2017年9月26日火曜日

伊藤真『日本国憲法の論点』2005年の本です。

時々、本をご紹介します。

1回目は伊藤真さん『日本国憲法の論点』

ほぼ日刊イトイ新聞のページに
特集がありましたので、リンクを貼ります。

2005年に書かれた本著ですが、
2017年に読んで、何が変わり、変わっていないのかと
考えてみたい1冊です。



憲法にくわく?
伊藤真さんの考え方は、目からウロコだった。

第1回〜第5回


第5回 憲法9条は何を尊重しているか?

今日は第 III 部
〔自分の頭で考える「憲法改正」〕の話をします。

第5章は〔改正案を読むヒント〕。

これまでにいろいろな人・団体が
憲法改正案を発表していますが、
施行60年の来年を控えて
その動きが加速されるのは確実。

では、それらの改正案のどんな点に
着目すればよいのか。

第5章では自分なりに見きわめるための
モノサシを提案します。

第6章は〔「押しつけ論」と九条の問題〕

いわゆる「押しつけ論」で主張されるのは、
いまの憲法は敗戦後にアメリカから
押しつけられたものだから、
日本人が自分たちの手で新しい憲法を
制定すべきだ、ということ。

1950年代の改憲論の出発点であり、
もっとも古典的な改憲論といえます。

……が、やっぱり重要なのは、出発点の話よりも
「いま、ここにある」問題。
と思いますので、「押しつけ論」については
本で勉強していただくことにして、次に進みます。

9条です。

第1項
日本国民は、正義と秩序を基調とする国際平和を
誠実に希求し、国権の発動たる戦争と、
武力による威嚇又は武力の行使は、
国際紛争を解決する手段としては、
永久にこれを放棄する。

第2項
前項の目的を達するため、
陸海空軍その他の戦力は、これを保持しない。
国の交戦権は、これを認めない。

憲法の基本原理の1つである「平和主義」は
この9条と前文で定められています。

日本の平和主義の特徴の1つは
「自衛のための戦争」をも放棄していること。
世界の中でも、
侵略戦争を放棄している憲法は多くありますが、
自衛戦争まで認めない憲法はとても少数です。

もう1つの特徴は、武力の「行使」だけでなく
武力による「威嚇」まで認めないということ。
すなわち、
行使はしないけれど軍事力を保持して
その力で戦争を抑止しよう、
という考え方もとらないことを意味します。

……と解釈するのが、オーソドックスな読み方
ですが、実は憲法学の世界でも、
9条は自衛のための戦争は放棄していない、
自衛のための戦力であれば、持てる
という解釈があります。

政治の場面でも

自衛戦争を放棄し、自衛のための戦力も
持たないことを明確に表明した
憲法制定直後の吉田首相の答弁

から、

憲法が禁じているのは「戦力」の保持であり
自衛隊は「戦力」ではなく「実力」だから合憲、
ゆえに戦時状態のイラクに派遣するのも合憲
という現在の政府解釈

まで

9条解釈の揺れには、
憲法60年の歴史が凝縮されています。

かくして9条をめぐっては、
護憲vs.改憲の激しいバトルが
繰り広げられてきました。
同じ改憲派のなかでも、
もっと大っぴらに、アメリカ軍と行動を共にできる
ように改憲すべき、というスタンスもあれば
自衛隊の無制限な拡大に歯止めをかけるために
改憲すべき、というスタンスもあり、
事態はかなり入り組んでいます。

9条をめぐる、この複雑な歴史と現在を、
伊藤さんは
「自衛隊の位置づけ」
「集団的自衛権」
「日本の国際貢献のあり方」
という3つの視点から整理して、説明します。
その鮮やかな解説ぶりは
まさに「司法試験界のカリスマ」です。

では、伊藤さん自身は、この問題について
どう考えているのか?

伊藤さんは日本の平和主義を
「積極的非暴力平和主義」と呼んで、
これを全面的に支持します。

そして、
「そんな考えは空想的、キレイゴトにすぎない」
という批判に対して
「世界最大の軍事力を誇るアメリカですら、
 同時多発テロを防げなかったのだから、
 軍事力によって
 日本を防衛できると考えるほうが、
 はるかに非現実的、空想的」
とキッパリ反論します。

「人類の歴史は戦争の歴史。
 戦うことは人間の本性だ」
という考え方に対しては、こう答えます。

「たしかに人間には戦争を好む性(さが)が
 あるのかもしれません。
 しかしそうだとしても、
 それを批判的に受け止めて
 文明を進化させることができるのも
 人間の能力の1つだと私は考えます」
 
「人間には残虐な側面があるからこそ、
 理性と知性によって戦争への欲求を抑え、
 互いに共存を図ろうとします」

さらにこう続けます。

「人類はそれを目指して進歩してきたのであり、
 日本国憲法はその象徴です。
 人類の進歩に逆行する
 改憲を行うべきではないと私は思います」

そして、本書は、
最終章〔もしも憲法が変わったら〕に入ります。

憲法が改められて
「個人の尊重」よりも「公共性の尊重」が
重視されるようになった社会、
正式な国防軍をもち、自衛戦争が正当化され
集団的自衛権が行使できるようになった社会
では、私たちの生活にどんな変化が起こるのかを
伊藤さんはとてもリアルに描きだします。

伊藤先生に
この章の講義をしていただいているとき
出版元であるトランスビューのナカジマさんが
「でも先生、多くの人は本音のところで、
 9条が変わっても徴兵制さえ敷かれなければ、
 自分には関係ないからいいやと
 思っていますよね?」と尋ねました。
(ナカジマさんは、この本のもう1人の担当編集者。
 一緒に激走してくださった熱血社長さんです)

イタいところをついているでしょう?

そうしたら伊藤さんは、
「正しい戦争」を認めるとは、「正しい暴力」が
あると認めること。
最後は暴力で解決することが正当化される社会とは、
弱い立場にある人、
少数派の立場にある人が生きにくい社会。
平和主義の理念が後退することで、
社会全体の価値観が大きく揺さぶられるのだと
話してくれました。

憲法においてもっとも重要な価値は、
「個人の尊重」です。
民主主義のもとでは、多数決原理によって
多数派の求めることが正義になります。
でも、人間には、
多数決によってもけっして奪ってはならない
自由と尊厳があります。
それを守る最後の砦が憲法です。

伊藤さんは、
「マイノリティであることの痛みを
自分のものとして感じることができなければ、
憲法の本当の価値はわからない」と言います。
そう語るに至るまでの伊藤さんの人生には、
けっして少なくない「痛み」の体験がありました。

私自身も、自分で選択したこととはいえ、
組織を離れ、仕事もしないという
社会的身分を一切手ばなす経験をしたことで
伊藤さんの憲法の話に
より深く共鳴したのかもしれません。

いま、健康で、経済的に豊かで、
人間関係に恵まれている人も、
どこかで、社会の理不尽さに
歯を食いしばる日がくるかもしれないし、
もしかしたら、すでに心の奥に
痛みを抱えているのかもしれません。

誰もが逃れることができない、
この、ままならない世界に生きることの
痛みに思いをはせるとき、
伊藤さんが描きだす
「憲法が変わったあとの社会」は
あなたの目にどんなふうに映るでしょうか?

……ということを最後に問いかけて、
この連載は今回で終了です。
読んでくださってありがとうございました。

ここでご紹介できたのは、ほんの一部。
ぜひ、本を手にとって、伊藤さんの考えに
直接ふれてほしい……。
最初から最後まで読みとおすことで、
「いままさに知るべきこと」を学ぶだけでなく、
深い感動を体験していただけるはずです。

そして、この本が出たことで、
私の「編集者復帰プログラム」も終了です。
これからもこの本に負けない熱い本を
出していきたいと思っています。
それらの本をとおしてお目にかかれる日まで、
どうぞみなさま、ごきげんよう!

2017年9月4日月曜日

9/9 緊急講演会「選挙を変えれば政治が変わる」


9月9日(土曜日)18:30−20:30

緊急講演会
「選挙を変えれば 政治が変わる」
  
講師
福嶋浩彦(元我孫子市長)



「選挙を変えれば
政治が変わる。」
選挙権をもつ人が (もたない人の分も)
選挙への関わり方を見なおしてみたら。
「政治」は変わる。
関わり方を見なおす?
「政治」?抽象的すぎ、わからない。
私にかんけいある?
日々のこれやあれと?
衆議院選挙前に、市民がそこから考えたい。そういう思いから立ち上がった企画です。

「〈選挙で変えよう〉我孫子市民の会」では今後、千葉8区の候補者(民進・共産・自民)3人をお呼びして、意見交換会も予定しています。元我孫子市長の福嶋さんが聞き手になります。是非。




2017年8月4日金曜日

9/23小川仙月さん講演会「本気ですか!東海第二原発を60年使うなんて!」

「さよなら原発あびこ」から、講演会のご案内です。

「本気ですか!東海第二原発を使うなんて!」
講師 小川仙月さん

9月23日(土・祝)
あびこ市民プラザホール
10:30−12:30
協力券300円
(学生以下無料)



2017年7月13日木曜日

コッカイオンドク

集会のスピーチや国会審議を、
ほとんどリアルタイムに近い速さで書き起こしてくださった方がいて、
その一人の神業から始まった、コッカイオンドク。
共謀罪法案の審議中には全国に広がりました。

台本は国会の質疑応答。
読むだけでパロディになってしまいそうな様子。
リンクは、新潟市超党派議員によるコッカイオンドクの模様です。

***

国会審議を音読してみませんか?


最近、国会がにわかに騒がしくなってきました。
共謀罪法案は、なぜ異例な手続きで早々と強行成立されたの? 
森友・加計学園の疑惑解明はどうなったの?
現首相が憲法改正を勝手に決めてしまっているって本当なの? 

なんだか、もやもやするニュースばかりのように思うけれど、
国会は、いったいどうなっちゃっているんだろう?
いまの国会、本当に大丈夫なのかな??

そんな不安を覚えられる方が増えているようです。

でも新聞やテレビでは、一部分を切り取った情報しか取り扱われません。
NHKで国会審議を放送することも、めっきり少なくなりました。

わたしたちが大切な票を入れた国会議員さんたちは、
国会で何を話しているんだろう?
わたしたちの代表として、真摯に誠実に国民と向き合っていてくれているのかな?
いま国会で起きていることを、もっと知りたい・・

その、よく見えない国会を可視化する試みのひとつが、
コッカイオンドク!です。

実際に国会で審議されたリアルな内容を、声に出してみると、
実に様々なことがわかってきます。
議員の発言の意味、言葉の選び方、声のトーン、どんな心理で言葉を発しているかなど、会議録を読むだけではわからないことが見えてきます。

オンドクは、独りでもお友達と一緒でも、できます。
お家やカフェでもできます。もちろん勉強会でもできます。

ぜひ一度やってみませんか?

2017年7月7日金曜日

2017.7.2小林節さん講演会 (動画)

憲法学者に聞く「ここが変わるってどういうこと?」小林節さん講演会


「改憲」が問われている今、
「日本国憲法」を学び直すことは大切なことだと思いますー
という開会挨拶から始まった講演会。
約300名の方が、小林先生のお話に耳を傾けました。
若干名でしたが、大学生、小学生もいました。
「改憲派」の方、「護憲」でも「改憲」でもない方も、来てくださったそうです。
この講演会が、「孤独に思考する」助けとなるように
主催者の一人として願っています。

小林節先生、ご協力・ご参加下さったみなさま、ありがとうございました。

動画記録を以下に貼ります。
長時間の講演と質疑応答になりますので、
4つのファイルに分けてあります。2つ目の途中までが講演、
2つ目の途中から4つ目までが質疑応答です。