2017年11月29日水曜日

連続講座vol.2のご報告

連続講座vol.2へのご参加ありがとうございました。
「ピースウォーク」シリーズの出版チームのお一人である奥山さんから、
1冊づつ解説いただくという贅沢な講座でした。

今を生きる子どもに伝えようという大人たちの働きかけ。
何がおきたというリアリズムにとどまらず、
「戦争・平和」に関わる多様な問いを含む物語の可能性。

出来事をとりまく多様な物語。
それらを読み取る力を育むことは、
〈わかりやすいおはなし〉にたやすくは取り込まれない感性
を養うことに繋がるはずという制作者たちの思いが、伝わってきました。

貴重なお話をありがとうございました。

ご紹介いただいたどの本も面白そうです。
我孫子の図書館にはあるでしょうか、
なければリクエストしてみようと思います。

***
今回ご参加いただけなかったけど、という方に。
新年1月5日開催予定の児童文学講座のご案内です
柏huckleberry booksさん2階ギャラリーにて。
ご都合合わない方、原画展(12月28日−1月6日)だけでも是非。
とにかく絵が、素敵なのです。



2017年11月23日木曜日

3/24 東京新聞記者・望月衣塑子さん講演会

2018年3月24日(土曜日)
14:30−16:30
我孫子市民プラザホール
(JR我孫子駅北口 我孫子ショッピングプラザ内3F)

参加費500円/先着200名
(事前申し込み不要)




2017年11月22日水曜日

むのたけじさんの遺言「絶望の中にこそ希望がある」

ピースアクション我孫子は、
東京新聞記者、望月衣塑子さんの講演会を3月に企画準備中です。
(詳細は、改めてご案内します)

ジャーナリストのあり方
ジャーナリズムの役割
伝えられる情報・メディアとの向かう市民の姿勢
そういったことに考える一助となれば
と考えています。


その日に向けて今日ご案内するのは
2016年8月21日に101歳で亡くなったジャーナリスト
むのたけじさんのインタビューです。


インターネットメディア videonews.comの番組から
【追悼・無料放送】
「伝統のジャーナリストの遺言・絶望の中にこそ希望がある」

2017年11月20日月曜日

11/28 ピースアクション連続講座vol.2

話題提供
奥山恵さん
(児童書専門店 ハックルベリーブックス店長、児童文学者)

「町の本屋さんの発信」
子どもの本で考える、平和・憲法・人権


日時
11月28日(火曜日)
13:30−15:30

場所
けやきプラザ8F南近隣センター第1会議室
(我孫子駅南口2分)


参加費(お茶代)
200円
「おはなしのピースウォーク」シリーズが出版されたのは2006年、
イラク戦争の最中、自衛隊の海外派兵が始まっていました。
文学者だからできることは?と
児童文学者、絵本作家、詩人、画家たちが協力して実現した出版でした。

それから10年
長編シリーズ「文学のピースウォーク」が出されたのは2016年、
集団的自衛権を認める法律が成立した翌年です。

子どもたちが戦争のことを知る、考える。
大切そうだけど、どのように?
その難しさは変わらないように思います。
子どもの本と長く関わってこられた奥山さんのお話を聞きながら考えてみよう
そんな企画です。

主催
ピースアクション我孫子
peaceactiona@gmail.com
参加人数を把握したいので、事前にお申し込みをいただけますよう、お願いいたします。



2017年10月24日火曜日

10/27(金)連続講座 vol.1 のご案内


〈草の根から 民主主義を。〉

ー参加型の開発事業の経験に照らして日本の市民運動/活動のあり方を考えなおすー


10月27日(金)
13:30−15:30
(旧エスパ3F)市民プラザ・和室


民主主義って?
それは私たちの日々の中で何を指すの? 
民主主義がいいの? どうして? 
政治参加って? 
投票・デモ・署名 etc.だけじゃない。
身近な⼈と「政治」を話すことも。
外交・社会保障・経済政策etc.  
専門的な議論がもっとリアルに機能する為にも、
市民の思い・願い・題題がちゃんと届けられるように。
こんな⽣き方・暮らし方をしたい、どうしたらいい?と語り合うこと。
互いに聴く・違う考えを相⼿に伝える。既にしていることの延長線上にある「政治」。
定義を知るのではなくて、
「市民活動」(そして私的な日々の営み)を振り返りながら、
「民主主義」を実践することについて理解を深めたくて企画した、
参加型のワークショップです。


2017年9月26日火曜日

伊藤真『日本国憲法の論点』2005年の本です。

時々、本をご紹介します。

1回目は伊藤真さん『日本国憲法の論点』

ほぼ日刊イトイ新聞のページに
特集がありましたので、リンクを貼ります。

2005年に書かれた本著ですが、
2017年に読んで、何が変わり、変わっていないのかと
考えてみたい1冊です。



憲法にくわく?
伊藤真さんの考え方は、目からウロコだった。

第1回〜第5回


第5回 憲法9条は何を尊重しているか?

今日は第 III 部
〔自分の頭で考える「憲法改正」〕の話をします。

第5章は〔改正案を読むヒント〕。

これまでにいろいろな人・団体が
憲法改正案を発表していますが、
施行60年の来年を控えて
その動きが加速されるのは確実。

では、それらの改正案のどんな点に
着目すればよいのか。

第5章では自分なりに見きわめるための
モノサシを提案します。

第6章は〔「押しつけ論」と九条の問題〕

いわゆる「押しつけ論」で主張されるのは、
いまの憲法は敗戦後にアメリカから
押しつけられたものだから、
日本人が自分たちの手で新しい憲法を
制定すべきだ、ということ。

1950年代の改憲論の出発点であり、
もっとも古典的な改憲論といえます。

……が、やっぱり重要なのは、出発点の話よりも
「いま、ここにある」問題。
と思いますので、「押しつけ論」については
本で勉強していただくことにして、次に進みます。

9条です。

第1項
日本国民は、正義と秩序を基調とする国際平和を
誠実に希求し、国権の発動たる戦争と、
武力による威嚇又は武力の行使は、
国際紛争を解決する手段としては、
永久にこれを放棄する。

第2項
前項の目的を達するため、
陸海空軍その他の戦力は、これを保持しない。
国の交戦権は、これを認めない。

憲法の基本原理の1つである「平和主義」は
この9条と前文で定められています。

日本の平和主義の特徴の1つは
「自衛のための戦争」をも放棄していること。
世界の中でも、
侵略戦争を放棄している憲法は多くありますが、
自衛戦争まで認めない憲法はとても少数です。

もう1つの特徴は、武力の「行使」だけでなく
武力による「威嚇」まで認めないということ。
すなわち、
行使はしないけれど軍事力を保持して
その力で戦争を抑止しよう、
という考え方もとらないことを意味します。

……と解釈するのが、オーソドックスな読み方
ですが、実は憲法学の世界でも、
9条は自衛のための戦争は放棄していない、
自衛のための戦力であれば、持てる
という解釈があります。

政治の場面でも

自衛戦争を放棄し、自衛のための戦力も
持たないことを明確に表明した
憲法制定直後の吉田首相の答弁

から、

憲法が禁じているのは「戦力」の保持であり
自衛隊は「戦力」ではなく「実力」だから合憲、
ゆえに戦時状態のイラクに派遣するのも合憲
という現在の政府解釈

まで

9条解釈の揺れには、
憲法60年の歴史が凝縮されています。

かくして9条をめぐっては、
護憲vs.改憲の激しいバトルが
繰り広げられてきました。
同じ改憲派のなかでも、
もっと大っぴらに、アメリカ軍と行動を共にできる
ように改憲すべき、というスタンスもあれば
自衛隊の無制限な拡大に歯止めをかけるために
改憲すべき、というスタンスもあり、
事態はかなり入り組んでいます。

9条をめぐる、この複雑な歴史と現在を、
伊藤さんは
「自衛隊の位置づけ」
「集団的自衛権」
「日本の国際貢献のあり方」
という3つの視点から整理して、説明します。
その鮮やかな解説ぶりは
まさに「司法試験界のカリスマ」です。

では、伊藤さん自身は、この問題について
どう考えているのか?

伊藤さんは日本の平和主義を
「積極的非暴力平和主義」と呼んで、
これを全面的に支持します。

そして、
「そんな考えは空想的、キレイゴトにすぎない」
という批判に対して
「世界最大の軍事力を誇るアメリカですら、
 同時多発テロを防げなかったのだから、
 軍事力によって
 日本を防衛できると考えるほうが、
 はるかに非現実的、空想的」
とキッパリ反論します。

「人類の歴史は戦争の歴史。
 戦うことは人間の本性だ」
という考え方に対しては、こう答えます。

「たしかに人間には戦争を好む性(さが)が
 あるのかもしれません。
 しかしそうだとしても、
 それを批判的に受け止めて
 文明を進化させることができるのも
 人間の能力の1つだと私は考えます」
 
「人間には残虐な側面があるからこそ、
 理性と知性によって戦争への欲求を抑え、
 互いに共存を図ろうとします」

さらにこう続けます。

「人類はそれを目指して進歩してきたのであり、
 日本国憲法はその象徴です。
 人類の進歩に逆行する
 改憲を行うべきではないと私は思います」

そして、本書は、
最終章〔もしも憲法が変わったら〕に入ります。

憲法が改められて
「個人の尊重」よりも「公共性の尊重」が
重視されるようになった社会、
正式な国防軍をもち、自衛戦争が正当化され
集団的自衛権が行使できるようになった社会
では、私たちの生活にどんな変化が起こるのかを
伊藤さんはとてもリアルに描きだします。

伊藤先生に
この章の講義をしていただいているとき
出版元であるトランスビューのナカジマさんが
「でも先生、多くの人は本音のところで、
 9条が変わっても徴兵制さえ敷かれなければ、
 自分には関係ないからいいやと
 思っていますよね?」と尋ねました。
(ナカジマさんは、この本のもう1人の担当編集者。
 一緒に激走してくださった熱血社長さんです)

イタいところをついているでしょう?

そうしたら伊藤さんは、
「正しい戦争」を認めるとは、「正しい暴力」が
あると認めること。
最後は暴力で解決することが正当化される社会とは、
弱い立場にある人、
少数派の立場にある人が生きにくい社会。
平和主義の理念が後退することで、
社会全体の価値観が大きく揺さぶられるのだと
話してくれました。

憲法においてもっとも重要な価値は、
「個人の尊重」です。
民主主義のもとでは、多数決原理によって
多数派の求めることが正義になります。
でも、人間には、
多数決によってもけっして奪ってはならない
自由と尊厳があります。
それを守る最後の砦が憲法です。

伊藤さんは、
「マイノリティであることの痛みを
自分のものとして感じることができなければ、
憲法の本当の価値はわからない」と言います。
そう語るに至るまでの伊藤さんの人生には、
けっして少なくない「痛み」の体験がありました。

私自身も、自分で選択したこととはいえ、
組織を離れ、仕事もしないという
社会的身分を一切手ばなす経験をしたことで
伊藤さんの憲法の話に
より深く共鳴したのかもしれません。

いま、健康で、経済的に豊かで、
人間関係に恵まれている人も、
どこかで、社会の理不尽さに
歯を食いしばる日がくるかもしれないし、
もしかしたら、すでに心の奥に
痛みを抱えているのかもしれません。

誰もが逃れることができない、
この、ままならない世界に生きることの
痛みに思いをはせるとき、
伊藤さんが描きだす
「憲法が変わったあとの社会」は
あなたの目にどんなふうに映るでしょうか?

……ということを最後に問いかけて、
この連載は今回で終了です。
読んでくださってありがとうございました。

ここでご紹介できたのは、ほんの一部。
ぜひ、本を手にとって、伊藤さんの考えに
直接ふれてほしい……。
最初から最後まで読みとおすことで、
「いままさに知るべきこと」を学ぶだけでなく、
深い感動を体験していただけるはずです。

そして、この本が出たことで、
私の「編集者復帰プログラム」も終了です。
これからもこの本に負けない熱い本を
出していきたいと思っています。
それらの本をとおしてお目にかかれる日まで、
どうぞみなさま、ごきげんよう!

2017年9月4日月曜日

9/9 緊急講演会「選挙を変えれば政治が変わる」


9月9日(土曜日)18:30−20:30

緊急講演会
「選挙を変えれば 政治が変わる」
  
講師
福嶋浩彦(元我孫子市長)



「選挙を変えれば
政治が変わる。」
選挙権をもつ人が (もたない人の分も)
選挙への関わり方を見なおしてみたら。
「政治」は変わる。
関わり方を見なおす?
「政治」?抽象的すぎ、わからない。
私にかんけいある?
日々のこれやあれと?
衆議院選挙前に、市民がそこから考えたい。そういう思いから立ち上がった企画です。

「〈選挙で変えよう〉我孫子市民の会」では今後、千葉8区の候補者(民進・共産・自民)3人をお呼びして、意見交換会も予定しています。元我孫子市長の福嶋さんが聞き手になります。是非。




2017年8月4日金曜日

9/23小川仙月さん講演会「本気ですか!東海第二原発を60年使うなんて!」

「さよなら原発あびこ」から、講演会のご案内です。

「本気ですか!東海第二原発を使うなんて!」
講師 小川仙月さん

9月23日(土・祝)
あびこ市民プラザホール
10:30−12:30
協力券300円
(学生以下無料)



2017年7月13日木曜日

コッカイオンドク

集会のスピーチや国会審議を、
ほとんどリアルタイムに近い速さで書き起こしてくださった方がいて、
その一人の神業から始まった、コッカイオンドク。
共謀罪法案の審議中には全国に広がりました。

台本は国会の質疑応答。
読むだけでパロディになってしまいそうな様子。
リンクは、新潟市超党派議員によるコッカイオンドクの模様です。

***

国会審議を音読してみませんか?


最近、国会がにわかに騒がしくなってきました。
共謀罪法案は、なぜ異例な手続きで早々と強行成立されたの? 
森友・加計学園の疑惑解明はどうなったの?
現首相が憲法改正を勝手に決めてしまっているって本当なの? 

なんだか、もやもやするニュースばかりのように思うけれど、
国会は、いったいどうなっちゃっているんだろう?
いまの国会、本当に大丈夫なのかな??

そんな不安を覚えられる方が増えているようです。

でも新聞やテレビでは、一部分を切り取った情報しか取り扱われません。
NHKで国会審議を放送することも、めっきり少なくなりました。

わたしたちが大切な票を入れた国会議員さんたちは、
国会で何を話しているんだろう?
わたしたちの代表として、真摯に誠実に国民と向き合っていてくれているのかな?
いま国会で起きていることを、もっと知りたい・・

その、よく見えない国会を可視化する試みのひとつが、
コッカイオンドク!です。

実際に国会で審議されたリアルな内容を、声に出してみると、
実に様々なことがわかってきます。
議員の発言の意味、言葉の選び方、声のトーン、どんな心理で言葉を発しているかなど、会議録を読むだけではわからないことが見えてきます。

オンドクは、独りでもお友達と一緒でも、できます。
お家やカフェでもできます。もちろん勉強会でもできます。

ぜひ一度やってみませんか?

2017年7月7日金曜日

2017.7.2小林節さん講演会 (動画)

憲法学者に聞く「ここが変わるってどういうこと?」小林節さん講演会


「改憲」が問われている今、
「日本国憲法」を学び直すことは大切なことだと思いますー
という開会挨拶から始まった講演会。
約300名の方が、小林先生のお話に耳を傾けました。
若干名でしたが、大学生、小学生もいました。
「改憲派」の方、「護憲」でも「改憲」でもない方も、来てくださったそうです。
この講演会が、「孤独に思考する」助けとなるように
主催者の一人として願っています。

小林節先生、ご協力・ご参加下さったみなさま、ありがとうございました。

動画記録を以下に貼ります。
長時間の講演と質疑応答になりますので、
4つのファイルに分けてあります。2つ目の途中までが講演、
2つ目の途中から4つ目までが質疑応答です。















2017年6月28日水曜日

7/2小林節さん講演会まであと4日

小林節さん講演会まであと4日となりました。

どの人も個人として尊重されるって、どういうこと?
そのことについて、憲法にはどう書かれているの?
そもそも、憲法って何?

などなど、原点に立ち戻って考える 助けとなるような
例えば、小学生でも読めるような本があるといいけど、
と探してみたリストを、当日配布資料の中に入れました。
資料はモノクロなのでこちらにカラーをのせます。
他にもこんなのもありますよ、この本は良かったですよ
という本を見つけたら、紹介し合えたらいいですね。
peaceactiona@gmail.comに情報を送っていただけたら
できるだけ、掲載したいとおもます。




上は、子どもでも読めるようにと書かれたものですが、
下は、大人向きです。といっても専門書ではない、比較的新しい本のリストです。
数ある憲法の本、ここには手にとってみたいものを載せました。
〈私はどう考えるのか〉
考えを整理する助けになれば幸いです。

2017年6月23日金曜日

小林節さん講演会まであと9日

7月2日小林節さん講演会まであと9日となりました。

案内のチラシは、近隣センターや駅やコミュニティバス、公設掲示板、神社にケーキ屋、美容室、本屋さん、大学、幼稚園、アートクラス、我孫子の他、柏や流山、つくば(!)でも掲示・配布していただき、メールでの配信もしています。ご協力くださったすべての方々に深く感謝申し上げます。でも、実はまだ印刷されたチラシは手元に余裕があります。。協力くださる方がいらっしゃったらお送りしますので、どうかぜひ、ご一報ください。

そして、たいへん心強いニュースをお伝えします。中央学院大学有志の会のみなさまより、小林節さん講演会の協賛をいただきました。主に、CGU有志の会のみなさまには、講演会の宣伝、案内チラシの掲示や配布などでご協力いただいています。ありがとうございます。

以下、〈CGU有志の会〉よりお送り頂いたプロフィールを貼ります。

(CGU有志の会プロフィール)

安全保障関連法に反対する中央学院大学有志の会は、2015年9月20日に行われた「安全保障関連法に反対する学者の会」に参加した中央学院大学教員からの問題提起に基づいて、同じ年の11月9日に発足しました。現在、学内有志教員11人によって構成されており、構成員の専門分野は人文科学、社会科学、自然科学の広い分野にまたがっています。発足以来、今の政府が推進している安全保障関連法に反対することをコンセプトにして、上記学者の会のほか、首都圏大学・市民有志連絡会、ピースアクション我孫子など、志を同じくする他団体と連携しながら活動しています。


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第一号を以下に貼ります。

***********
市民連合情報配信

ーーーーーーーーーーーーーーーーー第1号

この度は、ご登録ありがとうございます!

市民連合事務局の山本です!

各地域で野党共闘を求める運動を展開しているみなさまから、他の地域の取り組みを知りたいというご要望をたくさんいただき、今回、こちらのメルマガを配信することとなりました。

各地域の野党共闘を求める市民のアクションの紹介と、市民連合の活動の共有などを行っていきたいと思います。
このメルマガが全国とのパイプとして機能するように、不定期になりますが配信させていただきますので、何卒よろしくお願いいたします。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
◯これまでとこれからの歩み

昨年夏の第24回参議院議員選挙では、衆参両院において、改憲勢力3分の2を阻止するまでには至りませんでした。
しかし、憲法改正が徹底的に争点から隠され、野党共闘と市民の結集や、参院選そのものについてさえ報道が少ない厳しい戦いの中でも、一定の成果を収めることができました。32の一人区全てにおいて、野党統一・市民連合推薦候補擁立の実現をし、そのうち11名が当選し、比例においては、44名の野党候補が当選しました。前々回の参院選においては、当時31あった1人区でわずか2議席の獲得、比例は28議席でした。このような結果から、野党共闘の選挙は大きな変化・前進があったと言えると思います。

そして、注目すべきは、これまで選挙に関わったことがなかった多くの市民が選挙に参加したことでした。公職選挙法の勉強会の企画から始まり、投票率向上に向けたスタンディング、SNSを通しての候補者の応援、選挙事務所を通しての電話掛けや、ポスティング。候補者に投票するだけではなく、私たち市民が候補者を勝たせるために何ができるか、多くの市民が試行錯誤を繰り返しました。

現在、私たち市民は新しいステージに立っています。衆院選に向け、数多くの市民団体が活動を繰り広げております。去年11月に行われたシンポジウムで、それぞれの地域の取り組みなどを聞くことができました。その際に、市民の動きが次のレベルに移行にしていることがわかりました。
候補者を勝たせるだけではなく、候補者や政治家が、私たちの声を代弁するような環境を整えること。そのために、タウンミーティングや政策提案、意見交換会などを行い、市民・組合・政党・候補者との関係性を作っていく。地に足のついた政治を、今ある既存の政治とどのように一緒に作っていけるか。そのような試みが全国規模で起きていることを知ることができました。

私たち市民連合事務局は、このような各地域の取り組みに心から敬意を表するとともに、地域の取り組みの加速に向けたサポートを行なっていきたいと思っております。


◯ホームページをリニューアルしました!!
この度、市民連合のホームページをリニューアルいたしました。
今回のリニューアルに際して、新しい企画が二つございます。

一つ目、「立憲4党と語る、これからの日本」
次の衆院選に向けて、「立憲4党と語る、これからの日本」という鼎談企画を実施いたします。
司会者に津田大介さんを迎え、立憲4党の各党に今の日本の課題への向き合い方やそれぞれの日本の未来の構想について、インタビューしていきます。
第一回目は、民進党編となります。

二つ目、SNSで拡散できる解説画像を掲載!!
「安倍政権の問題点」と「野党共闘がなぜ必要か」についてのそれぞれの解説画像をホームページ上に掲載しております。twitterやfacebookで拡散できるように、ツイートボタンとシェアのボタンを配置しております。とてもわかりやすく、ポップな画像となっておりますので、ぜひとも拡散のほどよろしくお願いいたします。


◯「共謀罪」法案の廃案をめざす市民連合の声明をアップしました。
市民連合ホームページの「ニュース」に掲載しております。声明文はダウンロードをすることができますので、みなさまの活動にご活用いただけたらと思います。

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◯次回号
次回の配信では、各地域での取り組み内容などについて、お届けする予定です!

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◯編集後記
不十分な点が多々あるとは思いますが、配信内容など改良していきながら、取り組んでいこうと思っております。


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☆発行責任者:安保法制の廃止と立憲主義の回復を求める市民連合 事務局
☆公式サイト: http://shiminrengo.com/

☆問い合わせ: shiminrengo@gmail.com

憲法についての記事:元最高裁判事浜田邦夫さん(2016年6月21日毎日新聞より)

元最高裁判事浜田さん。
 「どんな社会で暮らしたいかを想像してください。自分の幸福を自分で決められる社会か、個人より組織や国家が大切とされ、他人に人生を仕切られる社会か。大切なのは空気を読まず、自分の意見を持つこと。憲法を全く変えるなとは思いませんが、良いものは良い。やたら『対案を出せ』と言う人がいますが、良いものに『対案』はいりません」


この国はどこへ行こうとしているのか 試練の憲法 元最高裁判事・浜田邦夫さん

元最高裁判事・浜田邦夫氏=望月亮一撮影

沈黙と同調、暗闇への道

 皇居の緑がまぶしい。梅雨の合間の、わずかな晴天である。
 東京・日比谷。窓越しに緑を望むビルの一室で、長年の沈黙を破った元最高裁判事に尋ねた。なぜ今、政治について語り始めたのですか?
 「もう黙っていられない。最高裁判事OBは、現役裁判官に影響を与えるような言動はすべきじゃない。これが暗黙のルールです。でも、現政権が民主社会の土台を崩そうとしている今、発言しないのは良心が許さなかった……」
 安倍晋三政権を最初に公の場で批判したのは昨年7月9日。テレビ朝日「報道ステーション」のインタビューで、安全保障関連法を「違憲で(憲法が権力を縛る)立憲主義に反する」と断じた。この年の9月15日の参院公聴会では、憲法が禁じていたはずの集団的自衛権行使について、「限定的なら合憲」との「新解釈」を持ち出した安倍政権に「字義を操り、法文の意図とかけ離れたことを主張する『法匪(ほうひ)』(法を悪用する者)」と激しい言葉で怒りをぶつけた。
 「10年前、『戦後レジームからの脱却』を掲げた第1次安倍政権が登場した時も、現憲法の枠組みを廃棄したいのか、と心配になりました。あの時は1年で退陣しましたが……」
 そして今。再び政権の座を得た安倍首相の悲願が憲法改正である。「自民党の改憲草案を見てください。9条改正もそうですが、さらに深刻なのは首相周辺が必要性を吹聴する『緊急事態条項』です。内閣が法律と同等の政令をいくらでも出せるし、望めば選挙もせず政権に居座れる。こんなひどい条文は明治憲法にもありません。他の条文でも国民を縛る義務規定を一気に増やした。悪法としか言いようがない」
 でも現実はどうだろう。毎日新聞の6月の世論調査では、安倍政権の支持率は42%と高い。元判事は手元に目線を落とした。
 「『強い者』に逆らわない、大勢に流されるのをよしとする風潮が広がっているのか……。法曹界にも沈黙する人がいますし」。存命する最高裁判事経験者のうち、他に安保法や自民党改憲草案について、公に発言したのは那須弘平氏と山口繁元長官らごくわずからしい。
 「暗黙のルールを固守しているのか、発言すれば自分や周囲の不利益になるとお考えなのか、定かじゃない。ただこんなご時世ですから、もっと発言する人が出てくる、と思っていました」
 実際、安倍政権に異を唱えたある判事OBは浜田さんに「ひんしゅくを買っている」と漏らしたという。「ならば安倍首相を支持し、改憲運動の先頭に立つ元最高裁長官が問題にされないのはなぜでしょう」。安倍政権に近い保守系団体「日本会議」の三好達名誉会長のことだ。
 最高裁判事は弁護士、裁判官、外務省などの行政経験者、学識経験者の中から政権が選任する。政権の意に沿わない発言をすれば今後、出身の弁護士会や官公庁から判事が選ばれないのでは−−。保身と言えばそれまでだが、それが杞憂(きゆう)とも言い切れない現実がすでにある。
 「法案が憲法に反しないかを審査する内閣法制局の長官を、自分の意に沿う憲法解釈をする人物に交代させたのが安倍首相です。『憲法の番人』たる最高裁人事で、同じことが起きない保証はないんです」
 法曹界だけではない。企業も沈黙したままと見ている。
 「私は判事になる前、弁護士として長年、企業法務を担当し、国際商取引の現場で現憲法がいかに日本企業を助けているかを肌で感じてきた。これが壊れれば企業の大きな不利益になるはずですが……」。どの国の戦争にも加担しないとうたった9条と憲法があるからこそ日本企業が好感を持たれ、海外進出に有利に働いてきたという。
 「企業も安倍政権に気兼ねしているのでしょうか。でも考えてみてください。仕事や地位、家族を守るために沈黙し、保身に走ればどうなるか」。メディアを含め、みんなが口をつぐんだ結果、仕事や会社はおろか、国が事実上滅び、最愛の家族を失うことになったのは、ほんの70年前のことではなかったか。
 終戦時は9歳。1945年のちょうど今ごろ、6月19日深夜に当時住んでいた静岡市が空襲に遭った。犠牲者1900人超。浜田少年も、上半身が吹き飛ばされた遺体を目にした。
 多くの人が犠牲になった日本は戦後、民主主義の道を歩み始めたはずだ。でも、浜田さんの認識は違う。「米国暮らしや、海外企業とやりとりしているうちに気づきました。日本では自分の意見を持ち、意見の違いを認め合う本当の民主主義が育っていない、と」
 例えば子どもへのアイスクリームの与え方にも違いが表れる。米国では、子どもはトッピングを自分で選ぶ。浜田さんの経験で言えば、日本は親が黙って買い与えることが多い。そもそも親や教師、大人に従うことが「良い子」とされ、独自の意見を持つことは歓迎されない。学校では、クラスの多数派に同調しないと「空気を読まない」「和を乱す」と言われる。
 「それがそのまま大人の社会や組織につながる。私はそれがイヤで弁護士になったんですが、真偽はともかく、こんな話も伝わっています」
 最高裁の小法廷は5人の判事の合議制だ。ある時、意見が2対2で割れ、意見を求められた最後の1人は「多数意見に従います」と繰り返した−−という。
 「目先の利益と保身に走り、同調して異を唱えない。外見はまだ民主国家の装いですが、中身は確実に全体主義国家に近づいています」。浜田さんが一呼吸置いた時、窓外で救急車のサイレンの音が高く、長く響いた。
 愚問と知りつつ聞いてみた。社会の流れを変える処方箋はあるのだろうか。温和な目が、くわっと見開かれた。
 「どんな社会で暮らしたいかを想像してください。自分の幸福を自分で決められる社会か、個人より組織や国家が大切とされ、他人に人生を仕切られる社会か。大切なのは空気を読まず、自分の意見を持つこと。憲法を全く変えるなとは思いませんが、良いものは良い。やたら『対案を出せ』と言う人がいますが、良いものに『対案』はいりません」
 元判事は「私の原点です」と言い添え、古い記念切手のシートのコピーを取り出した。現物は自宅にあるという。47年5月3日、憲法施行を記念して発行された。シートに憲法前文の一部とその英訳が刷られ、切手には国会議事堂をバックに、ひしと抱きあう母子が描かれた。当時、日比谷のこの辺りからはまだ、廃虚と焼け野原が望めた。
 元判事と別れ、日比谷を歩いた。つかの間の晴天はすでに去り、空には重い雲が垂れこめていた。【吉井理記】=「試練の憲法」は今回で終了します

 ■人物略歴

はまだ・くにお

 1936年生まれ。東大法学部卒。59年に司法試験合格。弁護士として国際金融法務に携わる。第二東京弁護士会副会長などを経て2001〜06年最高裁判事。現在は全国各地で憲法関連の講演活動を続ける。

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2017年6月22日木曜日

6/22-6/25 期間限定【特別無料公開】「ゆんたんざ沖縄」

以下、期間限定で無料公開される映像作品のご案内です。

***

シグロ作品を、 YouTubeで無料配信します。
●『ゆんたんざ沖縄』(西山正啓監督 1時間50分 1987年)
http://cine.co.jp/detail/0034.html

●『大田昌秀さんの死を悼む』(ジャン・ユンカーマン編集 3分 )


6月23日沖縄慰霊の日に合わせて、
シグロ第1回作品の『ゆんたんざ沖縄』を、
22日(木)0時より25日(日)24時まで4日間限定で、無料配信します。

また、『沖縄 うりずんの雨』の取材時に撮影した大田昌秀さんのインタビューから、
「平和憲法」について語っていただいた部分を3分に編集し、
『大田昌秀さんの死を悼む』というタイトルで同時配信いたします。

こちらの映像は、しばらく公開する予定です。
この機会に、ぜひご覧いただければと思います。
また、情報の拡散をよろしくお願いいたします。

【上映時間リンク・更新】7/1-7/14キネマ旬報柏シアター「笑う101歳×2 笹本恒子・むのたけじ」

映画上映のご案内をいただきました。


キネマ旬報柏シアターにて、
「笑う101歳×2 笹本恒子・むのたけじ」
が公開されます。
上映は7月1日~14日までの予定です。
会場は柏駅の一角にありますシアターです。
なお、初日に監督の元NHKプロデューサー・河邑厚徳氏が来場し、
トークイベントを行います。
http://www.kinenote.com/main/kinejun_theater/home/
時間等詳細は以下より、ご確認ください。
http://www.kinenote.com/main/kinejun_theater/images/schedule6.17-7.14.pdf
☎04-7141-7238




6/25 「日本と再生ー光と風のギガワット作戦」上映会(監督・河合弘之弁護士)

「日本と再生ー光と風のギガワット作戦」上映会が近づいてきました。
6月21日の東京新聞にも案内記事が取り上げられています。

6月25日(日)
午前の上映 10:30-
午後の上映 13:30-

我孫子市民プラザホール

上映協力券500円
(大学生以下無料)
我孫子駅南口けやきプラザ福祉ショップぽぽらにて取り扱い中。
問い合わせ 
04−7105−5292(加藤代表)





2017年6月19日月曜日

〈個人の尊厳〉と憲法


どの人のいのち・身体・生き方も尊重される社会
そこを目指し、次の人に引き継いでいくには?

〈個人の尊厳〉をまもるために「日本国憲法」はある、と
建前ではなく言えるように
憲法を機能させるには?

難しいけれど、市民一人一人が自分で考えたい、との思いで

小林節さん講演会

「ここが変わるって、どういうこと?」

7月2日(日曜日)


を企画し、準備しています。問いかけは、
そもそも、〈個人の尊厳〉ってどういうこと?、と始まります。

憲法の中での〈個人の尊厳〉の位置付けについて
憲法学の先生が話してくださいます。
考えるヒントをもらえるかもしれません。

現在の政治・社会的文脈における〈個人の尊厳〉のありようについても
問いかけます。

 新安保法制/戦争法・テロ等準備罪/共謀罪のある社会、
やがて国民投票で問われる「改憲案」の中で、
〈個人の尊厳〉はどう位置付けられるの?

自由・民主主義・平和という価値が揺らぐ今、
何を理解し・何をすることが、大切?
   「憲法を使う」とは、専門家ではない私にとってどういうこと?

「正解」のない問いばかりです。
今、もう一度、
〈個人の尊厳〉の意味、ありようとの関わりから、
憲法を読み直しませんか?

日々のことと深く関わるものとして憲法を捉える手がかりを得られるように。
「憲法が大事ってどうして?」
「憲法はわたしの日々のことと関係あるの?」
「改憲っていうけど、わたしの暮らしの何かが変わるの?」

そんな素朴な疑問も、一緒に考えられるような会にできればと考えています。

2017年6月12日月曜日

6/19-6/29 H29年度教科書展示会

H29年度の教科書展示会が実施されます。

小中学校の全教科、全教科書会社の教科書見本、
30年度から使用される予定の教科書の展示です。
例年アンケートも行われており、
教科書選定について市民の意見、希望を届ける機会でもあります。


展示期間  平成29年6月16日(金)~29日(木)

展示時間  9:00~16:30

展示場所  我孫子市教科書センター(我孫子市湖北台4-3-1)
     *湖北台東小学校内我孫子市教育研究所2F
     *最寄りの駅はJR湖北駅となります。

2017年5月28日日曜日

6/3室井 尚(むろい ひさし)氏「これでいいのか大学改革~文系学部の解体~」

昨日、柏市議員9条の会主催、映画「日本国憲法」上映会が開催されました。
参加者のお一人からお知らせいただいた講演のご案内です。



「これでいいのか大学改革~文系学部の解体~」


 2015 年6 月に文部科学省より「国立大学等の全般見直しについて」の通達がありました。その主
旨は「教員養成系や人文社会科学系の学部・大学院については、組織の廃止や社会的要請の高い分野
への転換に取り組むこと」とする内容です。具体的には文系学部・学科の縮小や廃止を促したものです。
 これに対し多くの大学人より文系学部・学科を軽視する通達として批判が高まりました。この間、
室井教授は大学学部の人間文化課程(廃止)の長として矢面に立ちながらも、『文系学部解体』を著
し注目されました。室井教授には、「これでいいのか大学改革」と題し、国立大学の改革問題と併せ
て私立大学についても言及していただきます。

講師
室井 尚(むろい ひさし)氏
(横浜国立大学 教育人間科学部教授)
1955 年山形市生れ。水戸一高卒、京都大学文学部卒。同大大学院
文学研究博士課程修了。92 年横浜国立大学助教授、2004 年に現職。専門は
哲学、美学、芸術学など。主な著書『情報宇宙論』岩波書店、『哲学問題とし
てのテクノロジー』講談社選書メチエ、『文系学部解体』角川新書など。 


日時
平成29 年6 月3 日(土)午後2 時~ 4 時(受付1時30 分)

会場
柏駅東口 椎名カルチャーホール ℡ 04-7167-5212
   駅より直進5分、旧水戸街道の信号交差点を渡り左折、椎名ビルへ。
会費
3,000 円(領収証発行)
 
  ★二次会は講演終了後、希望する方にご案内いたします。
  ★出欠を同封のハガキで5 月29 日(月)までにお知らせください。
 
代表幹事 大出俊幸 
事務局 崙書房出版 ℡ 04-7158-0035 fax04-7158-2316